田中芳樹はラノベらしいよ。

言われれば納得する気もするんですが、
それを言い始めれば小野不由美も唯川もそーだと思うのよね。
まあ、ラノベっていうより少女小説なんですけど。
ワタシは活字中毒らしいのですが、現在は本あんまり読みません。
寝なくなるから(笑)
活字の代わりにネットになっただけです。
元来メディアっ子で、そーいうものに埋もれていれば幸せを感じる、凄く単純な人なんですが、
あまりにも自分で度が過ぎると、
霞を食って埋もれていたい衝動に駆られるので、
日常生活に支障が出ます。
風呂入るのめんどくせー、食べるのめんどくせえ、トイレ行くのめんどくせえ。
辛うじて寝るのは24時間くらい起きてたら辛くなるので寝ますが、
それ以外の全てが止まります。
つーか、終わるまで寝ないだけだけど。
超ダメ人間にこれ以上麻薬を与えるのは危険なので、
用法要領を正しく守って使ってるのであります。


で、ラノベって軽視されるじゃないですか。
ワタシも学生時分とか、いかにもアニメの絵がくっ付いたような奴って、
どこか『恥ずかしい』と思いながら見ていたんですね。
それは具体的に言うとスレイ●ーズ、タイ●ー等のドラ●ンマガジン系だったんですけど。
おそらく記号的オタ要素がワタシの嫌悪感を刺激していたのかもしれないけど、
それ以上に頭悪そう、と思っていたんですな。
多分それより一世代前のそういうので流行ったのって、
ぼくらの7日間戦争とか、山田ババアに花束を、とかだったと思うんですけど、
このメディアミックスが、大抵はアイドルを交えた今で言うねぎまじゃないですが、
視聴者に「こーいうのやっとけばオタク*1君は喜ぶんでしょ」という見下した態度が露呈しており、
そこで植えつけられた意識というものもあるんだと思う。
当時のアイドルは今の声優とかが担っている『アイドル』と言う処女性も持たされていたわけだから、
超人気アイドルがラノベ原作に出ていた訳です。
それでも、100万部くらい売れてた筈だし。
先日宮沢りえの7日間戦争流し見たけど、設定がラノベで吹いた。
しかしあの可愛さは正義だよね、うん。
逸れた。
ラノベに対する恥ずかしさって、マイノリティである事の恥ずかしさ、であるとも思う。
ヴィジュアル系恥ずかしいーみたいな。
ワタクシ、田中芳樹のものを初めて読むとき、ラノベだと思って読まなかったんですよ。
銀英がワタシの初めて読んだ奴で、当時は講談社の新書しかなかったので、
当然のようにSFだと思ってたんです。
ジャンルは星新一(笑)
当時のワタシのブームはコバルト文庫(若木未生、日向章一郎など)と畑正憲司馬遼太郎・・・
無茶苦茶です。
後ろは親父さんの影響です。
で、田中芳樹ラノベ、というのを聞いたとき、「あー、そーともいえるなー」と思いました。
多分べら棒に売れているのは確実なのに、
何故こうもマイナーメジャーなんだろうか。
それは住み分け的にグレーなんだと思います。
例えていうとアニメのエヴァです。
エヴァは信者が出来、社会現象を起こすほどのアニメでしたが、アニメです
人の意識では

  • 一般人→あ、アニメだよね、流行ってたね。
  • アニオタ→傑作アニメ。でもナディアだよね。つーかトップ見ずにガイナ語るの?そう。
  • エヴァオタ→エヴァはアニメを超えた。

的な意識があると思います。
同じ現象が起きやすいのが、メジャーになったヴィジュアル系です。
例 LUNASEA、ラルクGLAY

  • 一般人→あー、ヴィジュアル系だよね。
  • Vオタ→あいつら昔の事を無かったかのように日和やがってー。やっぱEDEN、ティエラ、あの頃だよなー。
  • オタ →っていうか、彼らはロックだし。ヴィジュアル系なんかじゃないし。

という事だと思うんですよ。
田中芳樹だと

  • 一般人→?有名なの?何か映画になったの?アニメで?知らないや。
  • 本読み→ああ、銀英伝の作家だよね。
  • 田中芳樹オタ→早くタイタニア完成させろや、ゴラァ
  • 銀英オタ→銀英は傑作!

多分、ユーザーの比率だと思うんですが、単体の信者が比率的に高いほど、
こういう現象が起きやすい気もします。
そのシーン自体に興味はないんだけど、作品単体には興味がある人。
彼らはその作品に対してはオタクだけど、シーンのオタクじゃないと思っているから、シーンに括られると反発する。
恥ずかしい、と思いたくないから。
マイノリティである事は、悪い事じゃないんだけど、
多分世界中でマイノリティである事が迫害の理由になってると思うので、
それを恥ずかしいと思うことは自然だと思うのです。
でも恥ずかしいという感情は自分を下位に見る行為だと思うので、
人間誰しも一番下にはなりたくないです。
だから、ケータイ小説ラノベだろうが、純文学であろうが、批判されるのです。
新しいものが批判されることは保守リベラルの法則から考えても自然な人間の文化文明科学の消化の仕方だと思うのです。
多分それで消えるか消えないかが、残るか残らないかというだけで。
しかしそれは、本当に平和な証拠だと思います。
本当は世界中で色んなことが起こっていたとしても、結局自分の生活には支障をきたす程度で、
生き死にには関係していないと言う意味での平和です。
ローマにしろ、天平文化にしろ、そういう市民の危機感の無い時代が、
文化の成熟には重要です。
300年ぐらい先から今を見てみたいなあー。
きっと皆色んな研究してると思うんだよねー。
その頃になったら、ヴィジュアル系の元祖は誰という論争に決着がついてるのかなー(笑)


個人的には多分好きになると根掘り葉掘り調べたくなるタイプなので、
こんな立派なオタクに育ってしまったのではと思います。
学生時代は監督演出作画を語る相手が弟しかいなかった(笑)
友達引いてました。
業界に入ってシアワセです、多分。
で、そろそろ田中芳樹先生は創竜伝アルスラーン位は完結させた方がいいと思うんだ。
薬●寺に関してはワタシも先日初めて知ったのですが、
ス●チャだからなー。
旦那が興味津々だったが、其れ聞いた途端、
「それじゃ多分F社かZ社かだなー」
『もしかするとB社かもよ?』
「どっちにしろやらない・・・」
『垣●内さんが直でやるならA社かと思ってたけど、ス●チャじゃねー』
所でヴァーチェの外れた部品が使い捨てで無いのに吃驚しました。
Vガンなんかガンガン捨ててたのに、
時代はエコだね!!
(違)

*1:ここでのオタクは正に宅八郎のイメージの移植である