砂時計、アナタの灰を混ぜて

 どうにも、ダメな感じで。
思った以上にダメージを受けているのか、昨日はずっとWebを彷徨っている状態だった。
年末にFtCの話を聞いたとき、
「これで四天王と呼ばれた人達は、La’cryma Christiだけになったんだなー、頑張ってんなぁ」
と他人事のように思っていた。
否、同じ時代を生きた人間としては、FtCに関しても残念だったんだが、
去年はLaputaという大物があった所為で、
『またかよー。』
というのも本音だった。
それは、やっぱり他人事の感想で、一緒にFANとして頑張った人の感想じゃなかったんだなー、と。
 
 
それと、全く予期していなかったのが、今回の凹みっぷりの要因の一つかなー、とも思う。
予期していなかった、という点では、ラルクの某桜澤氏事件以来の衝撃。
Laputa解散の報を聞いた時の、衝撃。
でも、予期してなかったというのは、ワタシがそれだけLa’cryma Christiから離れていたのかもしれない、とも思う。
最近はおかしかった、というFANの人達の声を聞くと、
自分はそんなことさえ普通だと思っていた事に気付く。
まあ、変なのはずっとなんですけど。
多分、混乱してる理由が解散じゃなくって、脱退、だからなのかなー、とも思う。
 
ハッキリ言って、ラクリマと言うバンドはだった。
創る音楽の変遷もさることながら、それ以上にヴィジュアル的に変だった。
五人の格好がこんなにも揃ってないV系バンドは無いってくらい変だった。
V系とか、ソフヴィとかで、V系としての原型を留めてないバンドってのは良くあるのだが、
そういうのって、それぞれバンドとしてのカラーは統一されている。
五人バラバラなんだけど、一応グループという点ではSMAPなんかに近い。(例えがSMAPって。)
兎に角、五人で写ってる写真がおかしかった。
最初の頃はいかにもV系って感じで揃ってるのだが、magic theatre辺りの混沌ぶりは凄い。
どんどんデスメイクになるHIRO、いきなり坊主になるTAKA普通っぷりが加速するKOJI,
一人何故かグラムロックの世界にいるSHUSE可愛いキャラだったはずが、この辺りからムキムキ
男っぽさをアピールするLEVIN
正直、何処に行くのかと思ってました。
そんな人達なので、音楽性もコロコロ変わる
結構、どうかと思うような曲が連発した時期もあるし、
付いていけないかも・・・、っていうか、今はダメ。と思ってたこともあった。
ただ、そこが彼らの懐の深さ、面白さの根源で、
一つのバンドで色んな世界が楽しめるのが一番このバンドのワタシ的な魅力だったのですよ。
 
 
なので、解散、となる分には不自然さを感じなかったんですよ。
寧ろ、纏ってる状態の方が不自然。
色んなバンドを見てると出てくるのが、あからさまに浮いてるメンバー。
発言から、志向から、一人だけ、おかしい人ってのは良くいます。
プラのTakashiなんかはモロにその類で、ああ、やっぱり。と思ったものです。
Gacktなんかも、やり方がストイックすぎて周りがついて来れなかったり、見事なくらい不協和音を生むタイプです。
 
一人脱退で、継続。
その方が驚きで、更にサポートメンバーを入れてツアーに回る。
それはもっと驚きだった。
それでも、ツインギターに拘るんだ、と思った。
確かに、ツインじゃないと再現できない曲が多すぎるし、
寧ろツインじゃ足らない曲も多い。
でも、現役で他のバンドにいる人がサポートで入るとは思わなかった。
DUSTAR-3*1(元Λucifer)のYUKIって。
現役ミュージシャン入れるって事は、ステージに立たせるって事でしょ。
舞台袖、ってことはないでしょう。
しかももう決まってるって事は、随分前から脱退は決まってたって事だし。
3/21にZeepTokyoで五人最後のLIVEがあるらしいが、ファンクラブ優先で埋まるわな。
というより、一般のチケット発売の予定どころか、Zeepのスケジュールも空いてるくらいだし。
最後に五人で、見たいけど、無理っぽい。
その後のサポートの入ったラクリマを見る自信が無い。
 
BEST盤が出た時選曲が悪いと扱き下ろしたり
今年の目標でLEVINのムキムキっぷりにブーイングかましてくるとか書いたりしたけど、
結構まだ好きだったんだなーと、凹んでしまった。
ライブハウスツアーで大暴れして、その時KOJIのピック取ったんだよ。
指差されて笑われてて二回も投げてくれて、前にいた男の子に投げてるんだと思ってた。(KOJIは男FANにピックをやる癖がある。)
もしくはワタシがまた男に間違われて、投げてくれたんだと思ってた。
LIVE終了後、気付いたら両脇の下が見事に破けてて、それで笑われてたのだと初めて気付いた。(ストレッチ素材で、正直肩がキツかった)
死ぬほど恥かしかったのも、思い出(本当か。)
 初ライブハウスはラクリマのTHE SCENTのツアーだった。
揉みくちゃになりながら、生まれて初めて触った手はKOJIの手だった。
冷たくて、大きかった。
それで、HIROからいつの間にかKOJIにシフトしていった(待て)
でも、ツインで見れるのが一番嬉かった。
そうさ、所詮FANなんていい加減なモンなんだよ。
好きな事、仕事にするって事は自分が痛いほど分かってる。
旦那の口癖で、
「そんなにアニメが好きなら、お前らが作れ。大変なんだよ。」
と、ネットで評してる人を見たりすると毒づいてる。
ワタシも思うこともある。
でも、感動した、面白かったって言われると、同じくらい嬉しい。
 
 
だから、今まで有難う、って言わなきゃいけない。
言おうと思う。

*1:ex-sex MACHINEGUNSのNoisy(Ba)が作ったバンド。ex-sex MACHINEGUNSのClucth.J.HIMAWARI(Dr)も参加。