逆らえない、運命のワナ。


これは、ウチの弟たちの抵抗と一緒なのです。
家の父方の家系は見事な『禿』です。
死んだ爺さんは色んな曰くのある御仁でしたが、
見た目を一言で説明すると、『波平』。
見事なまでのハゲでした。
で、父親は『頭頂禿』。
まあ、河童アタマな訳で。
弟たちは物心ついたときから、髪の毛への想いを募らせていたのかどうかは定かではありませんが(笑)、
弟1が小学校五年生の時に
『あんた、毛生え薬自分で作らないとヤバイんじゃないの?』
「未来にはいいお薬が出来るから大丈夫だよ」
という会話をした記憶があります。
因みに最近電話したとき、
『毛生え薬そろそろ出来ないの?』
「そうなんだよね、そろそろ出来ないと間に合わないんだよね・・・」
と言っておりました。
弟2に至っては、
「今だけなんだから!したくてもいずれ出来なくなるんだからいいじゃん!」
と言って、髪を腰まで伸ばしておりました。

ワタシは『妹の髪を結う』という夢が幼い頃にあったのです。
ワタクシ、弟2が生まれる時に、既に幼稚園に行っていたのですが、
妹が欲しかったのです。
それはそんなに深い意味も無く、弟は居るから次は妹をくれ、と。
あと、近所の男の子の妹が羨ましくって、単純に『お人形』が欲しかったぐらいの感覚だったんだと思います。
まあ、それは丹念に母親のお腹を撫でながら、『女の子ネッ!』とやっていたので、
男の子が出てきた時は心底落胆したものです。

その甲斐あってか、女の子のようにナヨナヨしたオタクになってしまいました。

で、長くなってしまいましたが、ワタシは図らずとも髪を結うことになったのです。
   ・・・・弟のでしたが。


そんな訳で弟たちは禿に抵抗し、ワタシは脂肪に抵抗するのです。

ワタシの母方は結婚して、子供を産むと一人につき10Kg増、という遺伝子のワナがあります。
吃驚するくらい細かった母と伯母達は皆、ビア樽の様な体型です。
まあ、ワタシは細かった時代など見たことは無いのですが。
で、ワタシの従姉も見事にその後を追っている状態で・・・
予言と言うより、未来形の世界です。
で、『世界が終わるんでしょ?死ぬの分かってるんだから、何やってもいいじゃん』という、刹那的考えでワタシは飽食の海へと漕ぎ出るのです。


努力?


アレ見たら、諦めるよね・・・